佐野 弘昭 院長への独自インタビュー

歯科医師をしていた母の存在・影響を大きく受け、この道を志す

私がこの道を志したのは、歯科医師をしていた母の存在・影響が大きかったと思っています。今でこそ、ここ千住エリアにもたくさんの女医さんがいらっしゃいますが、母が当院を開業した昭和20年代当時というのは2、3人いたかどうか……。いろいろと大変なこともあったと思うのですが、亡くなるまでの間、ずっと地域の皆様の歯の健康を守るために尽力してきました。私自身、そうした母の背中を見て育ちましたので、歯科医師になって『佐野歯科医院』を継ぐことに何の迷いもありませんでしたね。
大学卒業後は、昭和大学医学部の大学院に進学。そこで博士号（医学博士）を取得したのち、平成7年に当院に戻ってきました。院内に2台あるユニットに、母と肩を並べるようにして働くことができたのは数年程度でしたが、良い親孝行ができたのではないかと思っています。一緒に働くなかで、私は患者様との接し方など、開業医として必要な実に多くのことを学ばせていただき、今なお感謝の気持ちでいっぱいです。

昭和28年に母の開業した医院

母が当院を開業したのは昭和28年のこと。当時は2階部分が自宅となっており、私はここから千寿第一小学校、現在の千寿本町小学校に通っていました。まさに生粋の千住生まれ・千住育ちというわけです。そのため古くからの患者様のなかには、私のことを小さな頃からよく知っているという方などもたくさんおられます。診察させていただくに際にして、最初はやりにくさや恥ずかしさもありましたが、今ではもうそのようなこともなく、時には昔話に花を咲かせながら楽しくお付き合いさせていただいています（笑）。古くからの患者様ですと、それこそ70～80代くらいになっておられますが、そのお子さん、さらにはお孫さんといった具合に、家族そろって通ってくださっている方々も多く、たいへんありがたく思っています。
一方で、そうした昔馴染みの患者様ばかりでなく、北千住駅から徒歩1分という立地柄、お仕事帰りに立ち寄られる方や、あとは近隣に複数の大学がありますので、そこに通う学生さんなどもよくいらっしゃいます。

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