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片山 成仁 理事長

SHIGEMASA KATAYAMA

精神科地域医療のパイオニアとして
1人1人にトータルな医療を提供する

東京大学医学部を卒業後、同大学付属病院精神医学教室へ。都立松沢病院での研修を経て、認知症の国際的権威・松下正明氏に師事。1994年に日本初となる精神科専門の在宅医療機関『成仁医院』を開設。その後「西新井駅」そばに、ベッド数114床を備えた『成仁病院』を開設し、現在に至る。

片山 成仁 理事長

片山 成仁 理事長

成仁病院

足立区/島根/西新井駅

  • ●精神科

精神科医として研鑽を積み、精神科地域医療のパイオニアに

片山 成仁 理事長

私の父は研究者で、親類にも医療関係者が多い環境に育ちました。と言いましても、私としては普通に大学を卒業して、企業とか役所に勤めるような普通の社会人になろうと考えていたんですね。ただ、もともと理系の勉強が比較的得意だったものですから、文系よりも理系の学部を受験する方が有利かもしれない、と(笑)。そんな事情で医学部に進んだものですから、医科の中でも社会科学的な側面をもつ精神科の医師になるというのは、入学する前からずっと心に決めていたことでした。
大学卒業後は、迷うことなく付属病院の精神医学教室に進み、当時の病院長であり、認知症の国際的権威でもあった松下先生のもとで研鑽を積みました。精神医学を専攻して博士号を取得し、さらに大学に残って研究に携わらないかと声をかけたいただいた時、私は悩みながらも精神科医院を開業する道を選びました。もともと普通の社会人になりたいと考えていたくらいですし、やはり私は社会の一員となって、患者さんの診療にあたりたいという気持ちが強かったんですね。「介護保険」という言葉さえ無かった1994年、同じ足立区内に『成仁医院』を開設したことが、地域医療に携わるスタートになりました。

入院加療からアウトリーチまで、トータルな医療を提供する

片山 成仁 理事長

足立区中川に開設した『成仁医院』は、精神科専門としては日本初の在宅医療機関。東京都の認可第1号となる「重度認知症デイケア」を併設し、開設から20年あまりになる現在も、デイケア・往診・外来を中心にした医療サービスを展開しています。その後、精神科専門の訪問看護ステーションや、在宅介護支援センター(現「地域包括支援センター中川」)、認知症専門の老人保健施設を開設するなど、行政とも連携をはかりながら、地域の包括的な支援体制を充実させてきました。
そして2007年、民間が運営する精神科単科の病院として、東京都内では約40年ぶりの開業となったのが、ここ『成仁病院』です。駅から10分以内の立地でありながら、ベッド数114床の入院施設を備え、急性期・短期集中治療に特化して、専門性の高い医療をご提供しています。近隣にお住いの方々はもちろん、救急車や警察車両を24時間365日体制で受け入れる一方、ビジネスパーソンに向けたメンタルケア、お子さんの発達に関するご相談など、あらゆるニーズにお応えできる体制を整えています。

それぞれの訴えに丁寧に耳を傾け、1人1人を最適な医療につなげていく

片山 成仁 理事長

『成仁病院』の特長をひと言であらわすなら、どのような患者さんであっても決してお断りしない、ということになるでしょうか。もちろんこれは、すべての患者さんを入院施設に受け入れる、ということではありません。まずは、患者さんやご家族の訴えをよくお聞きして、他の医療機関の方が適していると判断すればご紹介することもあるでしょうし、お薬は必要ないですよ、とアドバイスをさし上げることもあるでしょう。
私たちを訪ねていただければ、何らかの答えを出し、その方にとって最適な医療につなげてさし上げることができる。経験豊富なドクターはもちろん、看護師や保健師など、スタッフたちのチーム力こそが当院の強みと言えるかもしれません。ですから、患者さんが安心して治療を受けられる環境を整えるのはもちろんのこと、ここで働くスタッフたちが業務に集中できるような環境づくりにも心を配っていきたいと思います。

患者さんとの信頼関係を大切に、末永いお付き合いを

入院を伴う治療が必要な方は救急車での搬送や、ご家族や援助機関の方とご一緒に遠方から受診されることも多いのですが、外来にかかっていらっしゃるのは、近隣にお住いの方が中心になるでしょうか。
一方、いま私が診療している患者さんは、大学病院の頃から担当している方が少なくありません。患者さんの中には、30年近くお付き合いが続く方もいらして、診察で顔を合わせるたび、「お互いに歳をとったものだ」と笑いあったりして(笑)。「具合が悪かったのはいつだった?」という感じに、昔話が始まることも多いんですよ。(笑)。
誤解なさっている方もたくさんいらっしゃると思うのですが、精神疾患というのは意外と早く回復することが多くて、本当に大変な期間はおおむね2~3ヵ月ほど。治療後は、元のような生活が送れる方がほとんどですが、やはり予防の意味からもお薬を飲んでいただく必要があるんですね。ですから、外来でいらっしゃる方は、「患者さん」とお呼びするのが申し訳ないくらいの方々ですし、社会に携わっていきたいと考えていた私にとって、精神科医はまさに天職と言えるかもしれません(笑)。

これから受診される患者さんへ

『成仁病院』は、東武スカイツリーライン「西新井駅」から歩いて7分ほどの場所にあります。外来診療はもちろん、往診や訪問介護、急性期医療に対応するなど、包括的なサービスを充実させてきましたのは、すべて時代のニーズを先回りして考えた結果です。
近年新たに、就労移行支援事業や放課後デイサービス施設などを設立するほか、児童精神部門にも携わるようになりましたが、今後は男性の更年期のお悩みにも対応していきたいと考えています。外来から入院、その後のアフターケアまで、医療と介護をあわせたトータルなサポート体制を充実させて参りますので、何かお困りの時にはご相談いただければと思います。

※上記記事は2017年12月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

片山 成仁 理事長 MEMO

  • 出身地:京都府
  • 趣味・特技:筋トレ
  • 好きな本・愛読書:すぐに眠くなるような、難しい本
  • 好きな映画:オペラを収録したDVD
  • 好きな音楽・アーティスト:オペラ
  • 好きな場所・観光地:京都

グラフで見る『片山 成仁 理事長』のタイプ

エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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