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木村 繁 院長 & 康子 副院長  

SHIGERU & YASUKO KIMURA

生まれ育ったこの地のために。
患者さんのために1つでも良いことを。

木村繁院長は、東京慈恵会医科大学卒業。日本赤十字社中央病院(現・日本赤十字社医療センター)に耳鼻咽喉科医として勤務し、1972年に『木村耳鼻咽喉科医院』として開業。康子副院長は東京女子医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学小児科に入局。1998年より副院長が診療に加わり、『木村耳鼻咽喉科小児科医院』に改称(日暮里・舎人ライナー「西新井大師西駅」より徒歩4分)。

木村 繁 院長 & 康子 副院長  

木村 繁 院長 & 康子 副院長  

木村耳鼻咽喉科医院

足立区/江北/西新井大師西駅

  • ●耳鼻咽喉科
  • ●小児耳鼻咽喉科
  • ●アレルギー科

1972年の開業より、地域医療の充実に尽力

木村 繁 院長 & 康子 副院長  

【木村 繁 院長】
私は病気がちな少年時代を送りましたので、野口英世のような医師の世界を志しました。
大学を卒業した私は日本赤十字社中央病院で研修を受け、そちらで耳鼻咽喉科医となりました。外科系を志望していましたが、長時間の手術に耐えられる体力が備わっていませんでしたので、小外科である耳鼻咽喉科へと進みました。
日本赤十字社中央病院は博愛奉仕の精神を掲げ、我が国で最初に耳鼻科診療を始めた病院です。同病院では、川崎病を発見された有名な川崎富作博士より小児科学とアレルギー学の指導を受け、更に臨床細菌学を学びました。
また、長い歴史を誇る病院でしたので、歴史的価値のあるものが沢山ありました。そこで、森鷗外の無二の親友の賀古鶴所の資料を見つけて以来、医学史に関心を持ち、研究発表を続けています。

【木村 康子 副院長】
1972年に父が開院した当初は耳鼻咽喉科だけの医院でした。今でこそ様変わりしていますけども、当時は周囲は畑ばかりで、周りにはあまり病院がありませんでした。ですから、患者さんはお腹が痛くても怪我をしても、父のもとへ駆け込んできたのです。私は子供ながらに、懸命に治療する父の姿と患者さん両方の笑顔を見て、この世界に進むことを決めました。
父は、この科の先生としては異例なことに、聴診器を使い、耳鼻咽喉科以外の病気の相談もしていました。通常は1つの科に集中するものですが、私は父を見ていましたから、小児科と耳鼻科、両方を診れるようになりたいと思い、キャリアを積んできたということになります。

耳鼻咽喉科と小児科が合わさるメリット

木村 繁 院長 & 康子 副院長  

【木村 繁 院長】
付かず離れずといいますか、その距離感が良いのでしょうね。うち以外に、親子で一緒に診療をしてるところをたくさん知っていますが、年も違えば受けてきた教育も違うということで、ケンカになることも珍しくないと聞きます。その点で私たちは恵まれているのでしょうね。ほどほどの近さ。これが良いんです(笑)

【木村 康子 副院長】
父は耳鼻咽喉科の医師でありながら小児科の目で病気を診ますし、私も小児科医でありながら、子ども達の耳・鼻・喉も診療しています。小児科と耳鼻咽喉科の疾患の領域は重なり合うものも多く、その意味で、両方を診る目を持つことは大切なことと認識しています。また、当院では窓口は1つしかありません。患者さんの負担を考えても、そのメリットは大きいと思います。

東洋医学も柔軟に取り入れる。何より患者さんのために

木村 繁 院長 & 康子 副院長  

【木村 繁 院長】
漢方に興味を持つようになったのは、薬局である実家の影響です。私に漢方のことを教えてくれたのは実家を継いだ兄でしたが、余計なことを言わず、ピンポイントで教えてくれました。私にとっては本当に良き先生でしたね。
漢方では、全人的なアプローチが必要とされます。ここで言う全人的とは、その人だけを対象とするわけではありません。お父さんにお母さん、おじいちゃんにおばあちゃん。患者さんの後ろに家族をイメージして診ることで、その人の心に訴えかけることが可能になります。「病は気から」とも申します。「病気を診ずして病人を診よ」というが学祖の言葉を大切にしています。

【木村 康子 副院長】
小児科と耳鼻科、両方を学んできましたが、それでもやはり足りないことがありました。長引く咳や鼻づまり、冷え性などは西洋医学的なアプローチがしづらく、漢方の力が必要でした。こちらに来た当初、「他の病院で治らない病気がここでは治ったの」と患者さんがいらして、「院長は、どんな治療をしているの?」と思いました(笑)その秘密が漢方でした。その漢方でさえ、事足りないこともあります。夜尿症はその1つですが、ベーシックな治療でどうしても改善しないお子さんに対して、弟の木村高久鍼灸師に診てもらったところ、たちどころに治ってしまったことがありました。以来、弟と協力しあって良い結果を得ています。また、実家の木村薬局と連携し勉強会に参加するなどして、東洋医学の研鑽にはげんでおります。父の昔からの方針である、患者さんにより良い医学を提供できるよう努力することを常に心がけています。

心の声に耳を傾けることが大切

【木村 康子 副院長】
漢方では、「母子同服」という考え方があります。たとえば夜泣きで困っている赤ちゃんを診る時は、お母さんと赤ちゃんに同じお薬を飲んでもらうことで、その子に合うお薬を見つけていく方法もあるのです。
病名も大事だし、熱計表も大事。でも私は、悩み苦しみ、余裕のないお母さんの心にも踏み込むことが大事だと思っています。そもそも、私が診てたお子さんが、いつのまにかお母さんになっていますからね。自分の子供と孫と、2人の子供を診るような気持ちで接してあげたいと思うのです。
今の世の中、さまざまな事情が絡み合い、声をあげたくてもあげられない子ども達がたくさんいます。私はその心の声を聴いてあげたいと思います。また、毎年11月に当院の5階を開放して、「江北美術展」を開催のお手伝いをしています。そこでは、子ども達が一生懸命描いてくれた絵も展示されます。人間って褒められないと前に進めないものなんですよね。褒められた言葉は心の中にずっとずっと残っていて、その記憶が人を成長させ、温かくもさせてくれます。叱るだけでは子供は伸びません。温かい目で見守っていってもらいたいし、小児科医としてそのサポートをさせていただければと思っています。

これから受診される患者さんへ

【木村 康子 副院長】
大変恐縮ですが、当院では年配の患者さんを配慮して、電話予約やネット予約を行っておりません。診療の待ち時間が長いことを、私たちも申し訳なく思っています。お時間を頂戴する分、しっかりと皆さんの声に耳を傾けていきたいと思っています。また、院長の診療ですが、現在は特別予約枠とさせて頂いております。私たちは、全国の人を幸せに出来るお医者さんではありませんが、地域の人のための医者であり続け、少しでも恩返しをさせていただければと思っています。


※上記記事は2017年7月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

木村 繁 院長 & 康子 副院長   MEMO

小児科専門医 /耳鼻咽喉科専門医 /アレルギー専門医 /漢方専門医

  • 出身地:[院長・副院長]東京都
  • 趣味・特技:[院長]五色桜、森鷗外[副院長]フラ、茶道
  • 愛読書:[院長]森鷗外著書[副院長]木村容子先生著書
  • 好きな映画:[院長]未完成交響楽(1933年) [副院長]ミュージカル映画
  • 座右の銘もしくは好きな言:[院長]啐啄同時(そったくどうじ)[副院長]笑う門には福来たる
  • 好きな音楽もしくは好きなアーティスト:[院長]クラシック
  • 好きな場所もしくは好きな観光地:[院長]梅雨の小倉(北九州市の疎開先)

グラフで見る『木村 繁 院長 & 康子 副院長  』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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